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  • 執筆者の写真Murai Toshio

「マイナーキーの正体」 その1


「マイナーキーの正体」 その1

音楽理論 - 重箱の隅 - と題して、理論のグレーゾーンを考えていこうと思います。

まずは「マイナーキーの正体」について連載します。

メジャーキーは「明るい」、マイナーキーは「暗い」… そう簡単に割り切れるものではなさそうです。

私がまだ駆け出しの頃、とある製品プロモーション映像のための作曲をしました。

デモを会議にかけたところ、クライアントから「明るすぎる」とのダメ出し。

私はキョトンとしてしまいました。

というのは、その曲はマイナーキーだったので。

いま思えば、完全に私の落度でした。

「マイナーキーで作った曲が明るく聴こえるはずがない!」という思い込み。

良い勉強になったダメ出しでした。

ところで…

Q1. 例えばジャズスタンダードの「枯葉(Autumn Leaves)」


◇キーはGマイナーキーでしょうか、B♭メジャーキーでしょうか。

◇コード「Gm」はGマイナーキーのⅠmでしょうか、B♭メジャーキーのⅥmでしょうか。

Q2. 例えば「絶対的なAマイナーキーの曲」を作るとして

◇コード「C」の使い方はどうしたら良いのでしょうか。

◇「Am | C」というコード進行と「C | Am」という進行の大きな違いは何でしょうか。

こんなことを整理したくなり、ジャズ理論や和声学の本を引っ張り出し、軽音楽とクラシックを照らし合わせた末の結論は…

マイナーキーは「濃度」がポイント

でした。

次号につづきます。

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