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「マイナーキーの正体」その7

執筆者の写真: Murai ToshioMurai Toshio

前回までのあらすじ

マイナーキーダイアトニックコード各面々の機能を整理しました。同じコードでも平行長調内とは異なる顔が見えてきました。

今回は、マイナーキーダイアトニックコードが実際にどのような進行を作るのか、実例をあげてみましょう。

◇ポップスにおいては次のような例です。

ポップスは「聴きやすさ」もひとつのポイントなので、平行長調(Cメジャーキー)と共通の顔ぶれが多くなります。


◇ジャズにおいては、メロディックマイナースケールの要素が、ジャズらしい色彩感に一役かっています。


◇クラシックはボトム(アンサンブルの最下音)に旋律的な要素を持たせるため、転回形(分数コード)が多くなります。


これらのコード進行が「マイナーキーと呼ぶにやぶさかでない」ものです。

では「つき詰めるとマイナーキーとは」という結論の前に、次回はメロディーの音階について少し考えてみましょう。

つづきます。

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